11月12日夜~16日朝
Morango
さて、6日の日曜日に
大量に買い込んだフルーツを皆さんは覚えているでしょうか?勢いに乗って買ったものの、
毎日酒盛りをしていたせいで、カポエイラ三昧の生活ですっかりその存在は忘れ去られていました。しかしサンパウロ滞在も後残りわずかとなり、ここでようやく日の目を見ることになったフルーツたちの顛末とは・・・
12日夕食(中華)前・・・マンゴー、パイナップル、桃、苺、メロンなど腐りやすいものから食べる。熟していて甘くておいしい。カシュー(ナッツがくっついてるやつ)は実が食べられる、とメストリが言っていたと久保原さんが言うので、試しにかじってみたら、ものすごく渋くて食べられたものじゃなかった。メストリ、本当に食べてるんですか?
13日夜・・・まだまだマンゴー、パパイヤ、パイナップル、大量の葡萄を消化。
15日夜・・・大量の葡萄に異変。緊急処置(腐った部分の切除)をして保存。
16日朝・・・何でまだ残ってるんだろう・・・?朝ごはんにマンゴー、パパイヤ、葡萄を親の敵のように食べて完食。
教訓:ジューサーを買うべきでした。
viagra 11月14日 今日は朝からメストリの道場だ。6時に起きたら、珍しくDaraiが服を着ていた。彼は一足先に、バイーア(Bahia)へ行くことになっていた。バスを使って行くというので、駅まで送っていった。軽い挨拶をして、颯爽(?)と駅の人混みの中に消えていくDarai。あの丸い頭が見られなくなると思うと、少し寂しい。
朝食は抜いて、10時にメストリの道場へ到着。この時期になると、バス乗車も楽にこなせるようになっていた。基本の動きや技をおさらいし、セクエンシアを学ぶ。今回も動きはアンゴラだった。イタリアからやってきているという青年も練習に参加していたので、効率よくセクエンシアができた。さらに何か変な踊りを学んだ。4拍子のステップを基本とした、サンバともマケレレとも違った踊りだ。手本を見せてくれたのはイタリア人だったので、道場のみんなは普通に踊れるようだ。メストリは何の解説もしてくれなかったけれど、いつ使うのだろう?
12時頃、いつものpor=kiroで昼食をとる。メストリ、今日は調子が良いみたいだ。一安心。僕は相変わらずレタスをフェットチーネと付け合わせて食べていた。お勘定の時、レジのお姉さんから「ここの料理はおいしい?」と尋ねられた。
レタスしか食べていないのだが、とりあえず「美味しい。好き」と答えておく。ウィンクを返された。少し罪悪感が残った。
昼食後、僕一人でリベルダージに戻る。私用をこなし宿に寄ったら、久が日本に送るための荷物を作っていた。郵便局まで持って行くというので、運ぶのを手伝った。久はこの2週間、本当に大量の資料や品物を集めていた。何だかんだ言いながらも動き回っている姿を見ると感心してしまう。彼のカポエイラをあまり見ることができなかったのが残念だけれど。ちなみに荷物を運んだことで腰の痛みは悪化した。
道場に戻ると、GarcaoとMorangoがパンデイロの練習をしていた。Garcaoは調子がかなり悪いらしく、メストリが医者を呼んでくれていた。ちなみに医者も生徒の一人。ピングインさんみたいだ。「疲れや慣れない場所での生活が原因じゃないか」と言っていた。内心思う。
医者呼ぶくらい体調悪いなら酒を断て。
パンデイロはメストリの知り合いに教えて貰い、メストリからはラダイーニャを学んだ。全部は覚えきれず。今日は休日前のためか、練習生も少ない。おかげで練習もrodaも活気がなくて楽しくない。夜の練習はへジオナウだったのに、寂しいものになってしまった。
途中で久が道場にやってきていた。練習後、メストリが厳しい顔をして久に何か言っていた。口調もいつもより速い。珍しい光景に少し驚く。何かカポエイラや練習のことでトラブルがあったのだろうか。
久は神妙な顔をして頷いたり言い返したりしていたが、話が終わると僕を呼びつけた。
「メストリから、
お前にちゃんとしたものを食べさせるようにと注意されたぞ。お前ずっとレタスしか食べていないらしいな」
久は、僕の食欲が原因で怒られたらしい。「レタスだけでは体がもたないから、日本食でも何でもいいから栄養のある店に連れて行け。とにかく食べさせろ」。メストリはこれからバイーアへいく僕を気遣ってそう言ってくれたようだ。メストリの優しさは凄く嬉しかった。は2週間練習に参加していただけの僕を心配してくれたことは胸に沁みた。だけど、2人して深刻な顔をすることでは無いと思う。僕はそこまで頼りなさげか?僕の食欲は、これがベストなんだけど。
釈然としないながらも、メストリにはお礼を言っておく。リベルダージに着き、「これならViagraも食べられるだろう」と久が言った店は
少し高めの日本料理だった。久、メストリの言葉を遂行するみたい。ショックだなぁ。好き嫌いが激しい子供を宥めて食べさせようとする親みたいだ。
でも店は外も中もキレイで、お通しやご飯も良い感じだった。刺身やおみそ汁、天ぷらや寿司など日本の食べ物が満載で、味も良かった。これで1人25レアルならお買い得だ。久しぶりに箸を進ませる。リオで食べた寿司とは段違いの味だった。
ブラジルに来て日本食を楽しんでいる僕って、一体何なんだろう…
11月13日
Morango
今日はヘプブリカの日曜市へ行く。でもその前にイビラプエラ公園というとても大きな公園を散策することになった。公園は広くて緑が多く、川や湖があってとても良い雰囲気の場所だった。晴天だったので、ランニングをしたり、芝生でのんびりしたり、家族や恋人と散歩している人たちが大勢いて、ブラジルでもこんなのどかな休日の過ごし方があるんだと思った。適当に歩いていたら、早速ビール売りを発見。強い日差しの下で飲む冷えた缶ビールは最高だね!ダライはココナツのものすごい甘~いお菓子を買って食べていた。絶対むし歯になるよ。ヴィアグラはなぜかりんご飴を買っていたけど、すごくまずそうだった。本当に食べ物にツキがない・・・。偶然公園内の美術館で写真展がやっていて、見てみたら、カポエイラやカンドンブレの写真も何枚かあって、すごく良かった。モノクロ写真で撮ると黒人の美しさが際立つなあ。
さてそろそろヘプブリカへ行くか、ということでバス乗り場に向かう。が、なかなかバスが来ないので、結局タクシーを拾う。ブラジルのタクシーは大体すごく速いけど(80キロくらい)このタクシーも速かった。ジェットコースターに乗ってるみたいだ。そして定員オーバー(後部座席に四人詰め込み)の乗車。到着したヘプブリカには様々な雑貨、衣料品、絵画などが売られていた。絵画なんかは種類も豊富で面白いけど、後に見たバイーアの方がモチーフの点からも特色があって良かった。みやげも観光客向けでちょっと粗雑、全体的にはリベルダージの日曜市の方が上かな。ここにはメストリ・アナニアスの楽器屋も軒を連ねている。ここでちょっとした事件が起きた、というか起こした。メストリのビリンバウ演奏が始まったので、思わずカメラを向けたら、一斉に演奏が止んだのだ。強面の兄ちゃんたちの視線が集まる。コ、コウェー!撮ってないよというジェスチャーをしたら、また演奏が始まったが、ものすごく怖かったデス・・・その後始まったホーダでも写真を撮ったりビデオを回している人はことごとく捉まっていたけど、何でいけないんだろう。ホーダは男の人ばっかりで、女性もいたけど入れるような雰囲気じゃなかった。撮影規制のせいもあって、なんだか怖い印象のホーダでした。
その後いつものようにランショネッチで夕食を取る。ところで久保原さんは「カポエイリスタは入り口から誰が入ってくるか見るために入り口に対して正面に座る」ポリシーを持っていて、いつもそのように座っていた。そんなもんかな?フェイジョンに草履大のカツレツだの焼肉だのの乗ったプレートをもりもり食べていると昼間の怖ろしい体験も少し遠のいていく気がしました。
街のあちこちにある売店。色とりどりの雑誌がきれいに並べられている。商品も多い。
Viagra 11月13日(後半) イビラプエラ公園からタクシーを使って、ヘプブリカ(Republica)の日曜市に到着。この一週間でヘプブリカには何度か来たが、ヘプブリカ公園を埋め尽くす大きさの青空市場だという。何か掘り出し物が見つかるかも知れない。ドキドキしながらタクシーを降りた。
噂通り、公園は人であふれていた。音楽もどこからか聞こえるし、ところ狭しと屋台が並んでいる。リベルダージよりも活気があった。「食べ物が売られている屋台」や「絵画が売られている屋台」といった、売り物の種類ごとに店が集まっている。服を買いたければその地域へ行けばよいので広くても買い物がしやすい。お金降ろした甲斐があったなあ、とスリに気をつけながら市場を見て回った。
久は絵画やコイン(ドブラォン)に興味があるらしく、骨董品や美術品を熱心に見て回っていた。Daraiも絵を買ったりしていた。歩き回って気付くのだが、
店は多くても売り物にはあまり差がない。その上、アクセサリーや服もこれは
、と感じるものが見あたらない。それなりに安いけれど、日本でなら似た値段でもっと良いものが買えるカポエイラや民族衣装の屋台も出ていたが、種類・デザイン共にピンとこない。こんな所でわざわざ買い物をしても無駄な荷物になるだけだ。買い物はバイーアにとっておくことにする。かくして
ヘプブリカ到着後わずか30分で僕は興味を失った。仕方ない、路上rodaを楽しみに待っていようとカポエイラ屋台の地域へ向かう。
久はここにも知り合いがいるようで、カポエイラ屋台のところで雑談を交わしていた。ここでも僕のapelidoを聞いた人は爆笑していた。この辺りではアタバキやビリンバウの音が流れていてとても心地よかった。歩いていたら、何かCDのジャケットに似た人を発見・・・と思ったら、
Mestre Ananiasだった!久が挨拶をした。目に出来ただけで僕は興奮してしまったが、顔つきやまとっている雰囲気が少し怖そう。実際厳格な人らしい。久は次の日メストリ・アナニアスにインタビューを行うという。「怒られねーかな」と言っていた。
肝心のrodaだが、僕は
全く見ることが出来なかった。roda自体小さいし、周りをギャラリーが覆い尽くしてしまっている。rodaに参加している人も立ったままなので、日本人にとっては何重もの壁があるようなものだ。音楽もよく聞こえない。だからコヒードも分からない。途中で飽きて、僕は道ばたに座って歩く人を眺めていた。トウモロコシを買っている親子が妙にほのぼのしていた。
rodaが終わってから、久が「夕食」を取ろうと言い出した。正直お腹は減っていなかったが、他のみんなは賛成していた。フェイジョアーダの店へ行き、ステーキの乗ったフェイジョアーダやカツレツフェイジョアーダを頼んでいく。
僕はタマネギのサラダとパオ・ジ・ケージョを注文した。しめて1レアル80センターボ。夕食に2レアル以下は初めてだ。久、ステーキが注文と違っていたらしく、文句をつけて取り替えてもらっていた。「ブラジルじゃこういった取り違いは日常茶飯事だ。言うべきことははっきり言わなきゃダメ」と久は言う。だが僕には、ステーキを半分食べた上でさらに他の料理を食べられる事の方が驚きだ。他のメンバーもビールと共に食べ物を流し込んでいく。恐るべき食欲だ。ちなみに僕のタマネギサラダはホントにタマネギが皿に乗っただけの料理だった。味も何もない。
ヘプブリカからリベルダージに戻った後、またバーに繰り出した。周りはカイピリーニャ、僕は迷わずコーヒーを注文。もう冷たい視線も気にならない。成長したもんだ。
最後に久に金を貸した。今日は予定外に少ない出費となってしまった。余った金は必要な人のもとにゆけばいい。支払いの精算を行いながら、サンパウロ最後の日曜は更けていった・・・
写真:ヘプブリカにて こんな写真しかありませんでした
Viagra 11月13日 ようやく晴天が続くようになってきた。ヴェルゲイロ駅の辺りをブラブラうろつき、他の人が起きるのを待つ。今日は日曜のため、普段行くカフェは全て閉まっている。例によって少し高いパン屋さんへ行った。気まぐれにカプチーノのMサイズを頼んだら料金が跳ね上がった。何故だ?
少し東洋人街を散歩し、日本雑貨が売られている店を覗く。日本酒が売っていたため、お土産にと1つ購入。最近日本酒を飲んでいないなぁ、としんみりした気分になった。
今日は1日観光をすることになった。宿に戻り洗濯と準備を終えると、久の引率で
イビラプエラ公園に向かう。イビラプエラ(IBIRAPUERA)公園はサンパウロ市の中心にある周囲7kmの公園だ。とにかく広く、マラソンやは子供連れの家族で賑わっていた。久曰く、「自分も全て回ったかどうかは記憶がない」とのこと。 サンパウロ名所の一つだ。まあ、何だかんだ言っても公園なので歩く以外にすることはない。適当にぶらぶらすることになった。園内にはオブジェや美術館、運動器具だけでなく物売りもいる。食べ物や飲み物を買うことが出来るので、リラックスにはちょうどいい場所かもしれない。と
、いきなり缶ビールを購入した輩が出現。時計は午前11時。食べて(酒を)飲んでの繰り返しだ。すでにバカンスのレベルを超えている。
サンパウロ開拓者の像:僕が公園に入ってまず目にしたオブジェだった
園内の美術館に向かう途中で僕はリンゴ飴を購入。ブラジルのフルーツはどれも美味しかったので、これもいけるだろう・・・と思いきや、
異様に甘い。しかも薬くさい。リンゴはともかくとして、飴は何でできているのだろう。そういえば、僕以外に買っている人はいなかった。買わなきゃ良かった・・・!!ハズレをひいたようだ。というか、
サンパウロに来て以来、僕はハズレの食べ物ばかり頼んでいる。どういうことだろう?
美術館にはブラジルの文化や歴史、民族衣装や音楽などが展示されていた。フロアの大きさならMASPと同じ位だろう。バイアーナとも少し違う衣装や、女性活動家の生涯を追った展示物は興味深かった。ちなみに無料。
僕たちは南から北に向かって歩いたのだけれど、池や花など自然満載の公園は気持ちよかった。大道芸や霧を出す機械などもおいてあり、心地よく楽しめた。
大道芸:動かない人。コインを上げると動いてお礼にキスをする
リンゴ飴を買った直後の橋:爽やか風景とは対照に僕の心は後悔でいっぱい
公園を出てから屋台でカショーホ・ケンチ(ホットドッグ)をみんなで頼む。「肉抜いてくれ」と言えなかったので、ソーセージを何とか取り除きパンとケチャップと野菜をかじった。ソーセージを捨てたら店の人に怒られた・・・。
~後半 ヘプブリカ編へ