*2008年です。帰国後ずっとガルソンが、なぜか「ブラジル日記を完成させる」ことにとても執着しているので、私も完成させなければいけない気分になってきました。誰が見ているのか知りませんが、とりあえず最後まで書きます!でも記憶が・・・ともかく印象的に残っていることを掘り起こして・・・(びあぐらの記憶だけが頼りだっっ)
11月20日
午前中はハミロ宅にてビリンバウオーケストラの話をしたり、CDを買ったり。そのまま午後はひりつく太陽のもと、プライアで海老を喰らいながらビールを傾ける・・・毎日こんなことばっかしてますが・・・
しかしこの日のメインはなんといっても、メストリ・ルーアハスタの住まうイタパリカ島での奇祭でしょう。黒人の意識デーとやらに、メストリがお祭りを指揮するらしい。ラランジェイラスホテルを出ていつものエレベーターをくだり、船着場に到着。小さい船に乗り込む。メルカードモデロの商売帰りのおばちゃんがボンフィンをくれた。遠ざかるBahia de Todos os Santosにちょっとしんみり。
さて島に到着するも、ルーアハスタはどこにいるのか?祭りはいつはじまるのか?全くわかりません。こぢんまりとした島の町並みはのどかな田舎町、といった風情で、バーで地元民がたむろしたり、子どもと犬が(なぜか子どもと犬はいつもセット)ぶらついたりしている。暗くなってきて、祭りの衣装らしきものを着た人々が通り過ぎるも「いつ始まるのか?」という質問に「さぁ~もうすぐだよ」とテキトーな返事が返ってくるばかり。またか、あと少し待って始まらなかったら帰ろう、と決めたしばらく後、それは起こった。
牛車に乗り、たいまつとほら貝を手に、爆走するルーアハスタ号。それに続き、気勢を上げて駆け上がる人々の群れ。
日常を凌駕した光景がそこにあった。そしてとりあえず非難する我々。逃げながら、群れに押されて眼鏡を紛失する久保原さん。揺れるたいまつがそこここを照らし、劇らしいものが始まり、踊りが始まり、祈りが始まり、去っていった・・・
そして全てが終わったとき、Havaianasのサンダルを履いた私の足の上を、野良ゴ○ブリが駆けて行った・・・
帰りの船から眺めた夜景がとてもきれいでした。